監査部の荒木です。前回に引き続きコロナの話ですが、今回は「荒木家」ではなく、松田事務所の話です。新型コロナウィルス感染症の感染拡大が進む中で、事務所としても何度も何度も話し合いを重ねてきました。松田事務所は、お客さんのところに毎月訪問し、現場を見ながら監査をするということを大事にしていますが、それをこのまま継続してもいいのかということがまず問題となりました。もし職員の誰かがコロナに感染していた場合、お客さんの会社内にまで感染を拡げてしまうことになってしまうのではないか、だったら行かない方がいいのではないか・・・などなど。
そういうこともあり、緊急事態宣言が出た頃は、「行かないで監査する」を選択した時期もありました。しかし、確かに「行かない」ことで感染の拡大を防ぐことはできますが、巡回監査の意義でもある「会社の雰囲気や従業員の様子等、その場にいないと分からないことを肌で感じる」という事は全くできなくなっていましたから、それはそれで問題でした。
では、どうすればいいのか・・・散々話し合って行き着いた先は、松田事務所として絶対避けたいことが何かをまず考える、でした。絶対避けたいこと、それは、「事務所内でクラスターを起こし、感染拡大を担当者それぞれのお客さんにまで拡げてしまうこと」です。
ということで、事務所内でクラスターを起こさないようにするために、まず、事務所で作業する職員を原則1人とし、職員同士が全く合わないようにとしました。最初の頃は在宅勤務をメインとし、事務所内で作業する必要がある場合にのみ事務所滞在の予約を入れた上で、出てきて作業するというやり方をやっていました。しかし、このやり方ですと、事務所に行きたくても事務所が空いてなくてなかなか行けない・・・となり、作業が滞るという事態が頻発しました。
そこで次に考えたのが、事務所をもう1つ作る、でした。ということで、現在は、松田事務所のビルがある向いのビルの1Fにサテライトオフィスを設置し、2つの事務所を職員4人がスケジュールを組んで使うようにしています。こうすることで、効率をそれ程落とすことなく作業ができるようにとなりました。
ただ、それだけでは不完全で(ウィルスはプラスチックの表面には72時間生存するとも言われていますので)、事務所内にウィルスを生存させた状態で残さないことも必要となります。そこで、事務所とサテライトオフィスに「抗ウィルス・抗菌コーティング」を施し、ウィルスが事務所内に残存できないようにもしました。
更に、万が一事務所内で職員同士がかち合ってしまった場合に備えて、飛沫対策パーテーションを各自の机に、そして応接用の机やカウンターにも設置しました。
ちなみに、飛沫対策パーテーションは、松田事務所のお客さんでもある昭和商会さんに作っていただきました。サイズをきっちり測っての完全カスタマイズ品なので、おしゃれな上に、机とのフィット感もすごいです。また、素材は段ボールですから軽くて移動も楽ですし、万が一不要になった際には、アクリル板と違って廃棄も簡単!という優れものです。
飛沫対策パーテーションはよく見かけますが、サテライトオフィスの設置や、抗ウィルス・抗菌コーティングまでするなんて、どこまでやるんや~って感じですが、お客さんのところへ出かけて行く仕事をしている以上、ウィルスを運ぶようなことはしたくないという思いを皆持っています。ただ、普通に生活をしている以上、どれだけ気を付けていても自分達の力だけでは感染を完全に防ぐことはできないのも事実です。だったら、せめて自分達で何とかできる事だけでもやろうということで、今のところこんな風になってます。