松田事務所の荒木です。子供が通っている幼稚園は、大半の子が小学校受験をします。うちの子のクラスでは、半分くらいの子が京都教育大学附属京都小中学校を受験するということもあり、うちの子も自然の流れとして附属を受験することになりました。附属は、学費の面でもお得な国立で、しかも家から徒歩圏内で、更には僕の母校でもあるので、親としてもノリノリで応援していました。ただ、ここの学校の独特なとこは、一次検定という名の通常の入試(学力・制作・運動・口頭試問)に合格した後に、二次検定として親が引く抽選があるところです。でもまぁ最近は一次検定重視で、抽選ではほとんど落ちないという事を聞いていたので、とりあえず一次が通ればそれでいけるだろうと安易に考えて受験に臨みました。
入試対策としては、うちの場合、家で親が子供に付きっきりでガッツリ勉強させるというのはやりたくなかったので、基本的には塾に頼りました。試験前になると授業は毎回テスト形式で、その日の終わりに1位から3位までを皆の前で発表して表彰するというやり方をやってました。うちの子も最後の方ではかなり問題に慣れてきており、1位とか2位とかを普通に取ってきちゃうくらいになってて、頑張ってるなぁといつも感心していました。と、言いたいのは子供が頑張っていたという自慢ではなく、これは単なる前振りでして・・・
さて、いよいよ試験当日がやってきました。まずは子供の出番ですが、全然緊張することもなく、普段塾に行ってるのと同じような感じで試験を受けに行き、特に問題もなくこなしてきました。しかも、恐らく満点ちゃうかぐらいのデキ(本人談)だったようです。男子は182人受験して121人が落ちるのですが、5日後の合格発表では見事に合格を勝ち取ってきました。そして合格発表の次の日が二次検定、いよいよ親の出番です。男子61人の合格者が48人に絞られるという抽選です。うちの場合は、運だけで生きてきていると自称している僕が当然のように選抜されました。男子合格者61人の内、4月~9月生まれの32人が「赤」、10月~3月生まれの29人が「青」と、2つにグループが分けられ、「赤」からは25人、「青」からは23人の合格者が選ばれます。うちは「青」グループなので、29人中の23人に入ればいいわけです。6人だけが落ちるので、運だけで生きてきた僕にとってはめちゃめちゃ楽勝です。しかも、6人の内、2人が補欠合格となりますので、完全に落ちるのはたったの4人です。どう考えても落ちる気がしません。しかも僕の場合は、ただこの日を漫然と迎えたわけではありません。この日のためにかなりの準備をしてきています。常日頃から「運がいいとか悪いとかは、普段どのように過ごしているかの結果に過ぎない。心の中に『負い目』を持たないよう普段から気を付けていればそれが結果として運の良さに繋がるんや!!!」と豪語して、特に受験前は日常生活にかなり気を付けていました。ちょっとでも気になる事があればそれをやるようにし、心の中に「あの時やっておけば良かった」が溜まらないようにと。例えば、二次検定の前々日の日曜日に、突然子供が御室八十八カ所に行きたいと言い出した時は、寒いし、しんどそうだし・・・と乗り気ではなかったのですが、「あかん、あかん、あの時行っておけば良かった」ってならないように行っておこう!と重い腰を上げて行ってきましたし。また、二次検定当日の朝はどういうわけか急に「あれ?昔は般若心経覚えててちゃんと言えてたけど、今はどうやろ?あかん!もう忘れてるやん!」となり、何とか抽選の時間に間に合うように必死で覚え直しましたし。とにかく、後悔なく全てをやり切った!という清々しい気持ちでクジが引けるようにとギリギリまで気を遣いました。そして無事、心に何の負い目も無い、まさに「無」の状態でクジを引くことができました。ここまでは完璧です!
で、その結果、何と29人中、完全なハズレである4人の内の1人になってしまいました・・・・
こんなことってあるのでしょうか・・・多分、抽選にかける思いは他の抽選者と比較してもかなり強かったはず。そのための準備や、心がけもしっかりしてきたのに・・・いや、むしろそれがダメだったのか・・・いやいやそんなはずは・・・・
とにかくもう呆然ですよ。子供があんなに頑張ったのに、親の自分がそれを台無しにしてしまうなんて・・・
抽選にハズレたと報告した後、子供は「附属行きたかった。みんなと行きたかった」と、号泣です。が、こっちは哀しすぎて涙も出ません。声をからしながらも泣き続ける子供の姿を見つめながら、今まで味わったことのないほどの絶望感を味わってました。ただただどん底です・・・
でも、これを書いている今はちょっと立ち直ってて(子供じゃなく僕が)、いつかきっと、附属落ちてこっちの小学校に行って正解やったなぁと心から思える日が来るんちゃうかなぁと思ったりもしています。
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