M-Times 2021.7

御朱印集め 2021.7

 監査部の木村です。早くも6月になり、一年の半分が過ぎようとしています。思えば、昨年4月に初めて緊急事態宣言が発令されて以降、一旦和らいだ時もありましたが、自粛ムードが続き1年を経過しました。まだ、外出自粛は続くのかなと思いながらも、緩和されたら以前やっていた御朱印集めを再開しようかなと目論んでいます。

 まず、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、御朱印とは、

 『朱印(しゅいん)は、主に日本の神社や寺院において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影である。敬称として御朱印(ごしゅいん)とも呼ばれる。

 複数の朱印の印影を集めることを集印(しゅういん)といい、朱印を押印し集印するための専用の帳面を朱印帳(しゅいんちょう)、御朱印帳(ごしゅいんちょう)、納経帳(のうきょうちょう)、集印帳(しゅういんちょう)と呼ぶ。~社寺の職員や神職、僧侶、氏子などの手によって押印し、参拝者側が自由に押印できないのが一般的である。~確認できるうちでは、遅くとも室町時代末期から江戸時代初期頃には存在しており、当時は神仏習合であるため社寺のどちらで生まれたかは定かではない。起源には、諸説あるが、元々は寺院に写経を納めた際の受付印であったとする説が有力である。~基本的には中央に社寺・神仏などの印が押され、それだけでも「朱印」であるが、単に印を押すだけでなく、その下に墨書(黒の墨による毛筆書き)で社寺名・神仏名など、参拝日や「奉拝」などの文字が書かれることも多く、一般的にはその墨書も含めて「朱印」と呼ばれる。』(出典:フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」)

 私が初めて御朱印を頂いたのは島根県の出雲大社で、御朱印の参拝日をみると平成25年11月23日でした。出雲大社へ参拝したのは、60年ぶりの大遷宮があったからです。その時はまだ御朱印帳を持っておらず、一枚物の紙に押印してあるものを頂きました。実は、御朱印の存在を知ったのもその時が初めてだったので、「こういうものがあるのか。」という認識だけでした。

 本格的に御朱印集めをしようと思ったのは、御朱印帳を手にしてからです。初めて手にした御朱印帳は滋賀県の石山寺(石山寺は紫式部が『源氏物語』の着想を得たと伝えられるお寺です。)のもので、その御朱印帳の表紙は石山寺が所蔵する式部の肖像画として最も有名な土佐光起筆の「紫式部図」です。新聞でたまたま石山寺がそのオリジナルの御朱印帳「紫式部・源氏物語 御朱印帳」を販売しているという写真付きの記事を目にし、心惹かれて友人を誘って参拝することにしました。石山寺で手にした御朱印帳にさっそく御朱印を頂きました。日付をみると平成26年2月1日となっています。目の前で書いて頂いた御朱印は墨字で書かれているものは達筆すぎて読めませんが、墨書と押されている朱印が一体となっている様がやけにかっこよく見えました。せっかく手にした御朱印帳を全部埋めたいという思いがふつふつと湧いてきます。一緒に行った友人も同じ気持ちだったのか意気投合し、その後2年くらいその友人とは御朱印帳を持ってあちらこちらの寺社仏閣を巡る仲間になりました。現在は、最初の御朱印帳は使い切り、現在2冊目を使用しています。

写真:御朱印帳

 御朱印は千差万別で見るだけでも楽しいですし、また参拝日もあるので見るとその日の思い出も一緒に甦ってきます。また、御朱印帳も色々あり、社寺はもちろん文房具店やインターネットでも販売されているようです。私の2冊目の御朱印帳は貴船神社で頂いたものです。期間限定のものという謳い文句に釣られたからかもしれませんが、鮮やかな緑の表紙が気に入っています。

 まだ少し先の話になるかもしれませんが、今は御朱印集めを再開できる日を楽しみに待っています。