M-Times 2022.11

丹波マーケスの朝市

 監査部の大石です。8月、9月の暑さが嘘のように一気に涼しくというより肌寒く感じるようになりました。気づけば夕方、日が短くなっていたり、早いところだと一部紅葉が始まっていたりと季節が進んでいることを実感します。現在住んでいる彦根市でも朝晩寒く感じて、そろそろ衣替えをしなくてはと思う一方、週間天気予報で来週は暑くなると聞くとまだ早いかなと思い直したりと、未だ手付かずの状態です。ただ、寒暖差には負けないようにしたいものです。

 さて、先日、所用で実家に帰ったのですが、母と話していると食欲の秋ということもあり、話題も食べ物のことになりました。秋といえば栗。美味しい栗が食べたいと話しつつ、数年前に家族で行った栗の直売会の話が出てきました。

 当時、直売会が行われていたところは、国道9号線沿いにある「道の駅 丹波マーケス」(京都府船井郡京丹波町須知色紙田3-5)というところでした。改めて丹波マーケスのホームページを見ていると興味深いことが書いてありましたので抜粋します。

 ~由緒ある道の駅、丹波マーケス~
 今でこそ鉄道の駅と区別して「道の駅」と言いますが、もともと「駅」は街道沿いの宿場のことを表す言葉でした。道の駅丹波マーケスの所在地は京丹波町須知。山陰道を上れば京都までちょうど10里、急峻な分水嶺である観音峠を控えたここ須知は、かつて本陣、脇本陣を構えた一大宿場町として栄え、旅籠屋で旅人が疲れを癒すかたわら、往来には行商人が集って市が立ち、「駅」として賑わいました。自動車交通が主役になった現在、街道は京都縦貫自動車道になり、宿場は道の駅になりました。道の駅丹波マーケスには、歴史ある須知宿のやすらぎともてなしの心が生き続けています。

(出典:道の駅 丹波マーケスHP)

 今まで何度も足を運んでいますがそんな歴史があったとは知りませんでした。というのも、周りは田んぼや畑が多く、宿場町だった面影が見当たりませんが、今度行く時はその名残が発見できるかもしれません。

 その丹波マーケスですが、今年は栗の直売会があるのかどうか調べてみたところ、それらしい情報は出てきませんでした。代わりに、丹波マーケスでは、毎週火・木・土・日の午前8時~12時まで朝市をしているということだったので、もしかしたら栗も出ているかもしれないと母と二人で日曜日の朝に行ってみることにしました。

 実家から車で約25分かかるため、朝7時30分に家を出て、予定通り8時前に着きました。朝市が行われる建物付近には、朝市に商品を持ち込む農家さんらしき人やお客さんの姿がちらほら見受けられました。8時になり、朝市が開店しました。早速入ると、入り口近くに栗を発見。ただ、ゆっくり見ている時間はありません。というのも朝市が行われる建物はそれほど大きくないこともあってか、あっという間にお客さんでいっぱいになり、皆さんどんどん目的のものを籠に入れていかれます。そんな状態なので、ゆっくり見ていると瞬く間に商品が売り切れになってしまいます。栗は確保しつつ、ざっと見て回ると、栗、カボチャ、枝豆、冬瓜、サツマイモ、新米などの農作物や、きれいな生花もありました。今回は、栗と枝豆数点を購入。お会計をしているときに朝市の方に、栗には虫止めをしていないので早めに冷蔵か冷凍して保存するようにと教えてもらいました。そうしないと、すぐに虫に食われてしまうそうです。朝市の滞在時間は約20分くらいでしたが、目的のものが手に入り大満足です。

 家に帰って早速、栗を蒸し栗や栗ご飯にして食べると甘みがあってとても美味しかったです。年によっては栗の出来に差があるものですが、今年の栗の出来は良いようです。残った栗は、教えてもらった通り冷凍保存しました。一緒に買った枝豆は塩ゆでにして食べました。こちらも味が濃く手がとまらなくなるほどでした。

 旬のものを頂けることに感謝しつつ、また機会があれば朝市に行きたいと思います。