M-Times 2024.6

高槻Jazz Street 2024

 総務の石田です。~「高槻を、音楽があふれる楽しいまちにしよう!」という思いから、1999年に始まった「高槻ジャズストリート」。毎年ゴールデンウィークの2日間開催し、今年で第26回を迎えます。みんなで楽しんでほしいから、すべての会場が入場無料!の日本最大級手づくり音楽イベントです。~ 配布パンフレットより

 “高槻ジャズスト”は、わが町、大阪府高槻市が誇るGWの大型イベントです。ジャズフェスティバルというのは日本各地で催されていますが、その規模(例年の出演バンド数800弱、観客動員数10万人以上)で申しますと、なかなか高槻スゴイんです。2大メイン会場の桃園小学校グラウンド、高槻一中グラウンドでは、お洒落なバーのコンテナを中心に、グルメ屋台が連なり、まさにオトナのお祭り!という感じ。老若入り混じる大勢のスタッフはボランティア。また、高槻市営バス「パラダイス号」なる無料巡回バスが運行され、その車内も1周1バンドのステージとなります。このように官民あげての手づくり感、町づくり感もまた、高槻市民として誇らしく感動的なんです。高槻市の中心・郊外合わせると60近い会場があり、とにかく広大ですから、当然すべてを見て回れる訳ではありません。事前に全演奏スケジュールが発表されますので、お目当てのプレーヤー(人気奏者は複数のバンドを掛け持ちする)を追っかけるもよし、メイン会場で朝から晩までのんびりするもよし。あるいは、ひたすら街ブラをして、あちこちから響く路上演奏が気に入れば立ち止まり、ライブハウス(入場無料ワンドリンク制)の看板を見つけては、ふらっと入るのも、出るのも自由です。

 さて日本晴れの5月3日初日、私のジャズスト2024は、高槻一中グラウンド11:00、芥川高校和太鼓部(何度もTV出演してる有名部)による、青天を衝く清々しい和太鼓演奏で始まりました。Jazzちゃうやん…というツッコミは野暮ってもんです。祭りですよ祭り。続くバンドは、わが心のジョージア、NY・NYなど往年の名曲をジャズアレンジでピアノ演奏、会場のシルバー達をほっこりさせます。ここで観客層について申しますと、本当に老若男女、幼児から青少年、中年(←最多w)老年、時々外国人と、満遍なくおられます。コアなJazzファンからすると、アマチュアバンドも多く、多彩なジャンルが入り混じるメインステージは、少々物足りなく感じるやもしれませんが、それもまた幅広い方々を集客する魅力であるように思われます。

 さらに立命館大学のBigBand、ご機嫌なSwingを堪能した後、もう一つのメイン会場、桃園小学校へ。地元民の特権として自宅からは自転車に乗って来たのですが、中心部を横断する道中はイベント目白押しですから、あえて自転車押しつつ徒歩移動。人の流れに沿って歩むと見えてくる高槻城公園芸術文化劇場は、北館・南館、コンサートホール4つ、音楽スタジオ4つという贅沢さ(高っけぇ市民税でごっついの建ててる…)で、プロの方々が多く出演されます。ちょうど友人の贔屓ミュージシャンのプログラム開始前だったので、列に並ぼうとしたら、ホールは立ち見も含め席数に限りあり(1プログラム毎に入替制)満員御礼→退散。強い日差しに疲れたら、神社を包む森で休憩Jazz…ここは高槻戎・野見神社。勿論会場です。やがて阪急高槻市駅近辺に差し掛かると、大混雑!にも関わらず、溢れる音楽と、それを楽しむ人々の笑顔が絶えません。商店街では、ここぞとばかり店前にサーバーを置いて“生ビールいかがっすかぁ♪”若い売り子達の額にも玉の汗。ええ頂きますとも。

 桃園小に着。アフロキューバン・ラテンの演奏で、大いに盛り上がってます。私も小躍りしながら、おなじみ高槻バーガー(2018バーガーエキスポ全国1位)の屋台へ直行。肉肉しくってサイコーに美味いんですコレ。このまま21時ラストまで、まったり音楽に酒に酔いしれ、初日は終了。

 さて2日目。折角のGW、飼い犬に留守番させ続けるのは心苦しく、彼を連れて高槻の秘境・摂津峡での水浴びへ。Jazzちゃうやん?いいえJazzです。高槻市を南北に流れる芥川の堤防を、源流へ向かって、ひたすら自転車を漕ぎます。前カゴのトイプーは耳を風になびかせGoGo。左手に現れるのは野外ステージ「あくあぴあ芥川」(謎の公共施設。元はプール施設で、廃墟になると思いきや自然博物館で再生?)fusionのプログラムは準備中…残念、スルーさせて頂き目的地へ。汗だくで登った山の上の摂津峡公園、裏の小道から、清流を目指して崖を降りて行きます。その途中Jazz生演奏が。こんな山奥のBBQレストランも会場なんです。まだ水は冷たいですが、存分に犬と戯れた後、再び怒涛に自転車を転がして山を下り、阪急高槻高架下ステージへ駆けつけます。15時、このジャズストで、私が数年来追っかけ続けるプレーヤーさんが参加するプログラムです。野外なので、犬連れOK。人気バンドゆえものすごい人でステージには近づけません。道路隔てた遠くから、スマホの望遠カメラで眺めつつ、歓声で応援。周りの人々は、私の抱っこヒモに包まれるトイプーに気づくと驚いたり微笑んだり。

 さあ、ここから、私の大本命。メイン会場他は21時には終了しますが、ライブハウスは深夜0時シンデレラタイムまで。真のジャズスト千秋楽です。先程の推しプレーヤーさんが在籍するFunkバンドがオオトリを飾る23時開演を目指し、いったん休息のため帰宅。メシ・風呂・犬猫の世話を済ませ、席の確保を考えて21:30に目覚ましをセットして、目を瞑りました……はっ。パチっと自然に目が開く。妙にすっきり疲労回復しています。ん?ほの暗い部屋の壁掛け時計は……4時すぎ。夢かな?いいえ朝です。時刻セットしたまでいいが、目覚ましボタン押すの忘れてました。

 また来年~(涙)ぜひ皆様、高槻Jazz Street 2025でお会いしましょう!